断水を経て今思うこと

 

過ぎてみれば もはや過去の事。しかし、当時 一番不安だったのは…

 

↑ 枯渇が原因ではないので、先の見通しが一切立たなかった事。

 

 

そんな時、友人の「息子の住んでる地域はお水が出るので

いつでも取りに来てね」という有難い言葉。

あちらはあちらで大変なのがわかっているので、なるべくお世話には

なるまいとは思いつつ、最後までこの言葉に支えられていました。

(断水が終わって、電話できちんとお礼を言いました)

 

 

食材以外は何もない状態で挑んだ断水でしたが「常備しておけば良かった」

と後悔した物はというと、ずばり ペットボトルのお水。それだけです。

最初の2日間を乗り切る為に、1箱は今後常備しておこうと決めました。

 

 

あれもこれも 備えあれば憂いなしではありますが、阪神淡路大震災の

揺れを経験している者としては、最悪の事態はやはり家屋の倒壊であり

そうなると何を買って置いても無駄になるわけです。

 

 

そうは言っても 今後はどんどん年を取るわけですし、病気のリスクも

上がるし、停電も視野に入れつつそれなりに準備をしておかねばなりません。

 

 

↑ ただこの度、生活用水に関しては「尾道では何とかなるかも」

 

 

という風に思いました。というのも、井戸水が出る家が多いのです。

夫の実家の近所でも3件から自由にお水を貰えたらしく

どうりで実家の人達には 全く危機感がなかったわけです。

 

 

そんなこんなで断水が終了したものの、待っていたのは水回りの掃除!

 

 

キッチンのシンクは、油やソース類など全て布や紙に含ませて捨てており

殆ど洗剤と水しか流していない状態だったので、比較的掃除が楽でしたが

他が大変でした。今後は日々の掃除に一層勤しまなければ。

 

 

そして今は(というか、途中からずっと)

『 良い経験をした 』と、心から思っています。。。

 

 

 

 

断水・覚書(7日目・最終日)

 

  • 7月13日(金)

 

午前、うちの町内が給水再開の拡大区域に選定された(実施は晩の9時頃)

医療機関、透析病院、介護支援施設などが多い地域を優先した結果とのこと

 

 

 

↑ 思った程酷い爆発もなく、ちゃんとお水が出ました!

 

もう午後からどんどんこちらへ向けてお水が来ている情報があったし

ご近所は皆早々にお水を出していましたが、うちはきちんと待ちました

 

そのお陰で(?)想像していたよりずっと綺麗なお水が出ました

最初のお水はバケツ2、3杯分ほど捨てましたが、あと数杯分はどうしても

捨てられず、その後排水溝などの掃除に使用しました

 

しかし、お水を蛇口から出す前には たくさんやるべき事があったのです

夫からは「外にある水道メーター内の元栓を閉めておくように」と連絡があり

 

 

↑ その後はエコキュートの止水栓を止めたり、トイレのレバーを使用禁止にしたり…

 

とにかく、汚れたお水がタンク類に入り込むのを阻止しようという事です

 

それまでトイレは 従来通りレバーを使って水を流し、使用後は 上からタンクに

使った分量くらいの水を足しておく、というようにしていました

(トイレによってはタンクに水を溜められないものもあります)

 

エコキュートの止水栓は、本来断水になった時点で止めておいた方が良かった

 

↑ パターンによって対処法が変わるので、ご参考までにどうぞ

 

尚、お水が絶対出るという保証がなかったので、念の為この日も給水場へ

お水を貰いに行っていました(これが最後の給水となるよう願いながら)

水質への不安から その後数日間は口にするお水はペットボトルの物を利用

 

キッチン・洗面所・お風呂場の水栓も1階のトイレのレバーも

割と大人しく動いてくれたのに、最後2階のトイレのレバーを動かすと

「プシュッ!!!」と大きな音がして水が飛び散りビックリでした

(2階のトイレは、非常用にと断水が始まった時点で使わずにいて

2、3回分はウォシュレットと共に使える状態のまま置いていた)

 

この日の感想 : 断水は 始まる前も終わる前も忙しい

 

次回は、断水が終わった今だから思うことを綴りたいと思います。。。

 

 

 

 

断水・覚書(6日目)

 

  • 7月12日(木)

 

断水が長引くと、やはり誰もが洗濯とお風呂を望むようになるわけで…

皆がお水の出る地域へと車を走らせます

バイパスはたくさんの車だったけど、全体的に未だかつてない程の猛スピードで

走っていたので、渋滞感全くなし「いつもこれくらいでお願いします」(心の声)

 

↑ コインランドリーとシャワーがセットになってる所を利用しない手はない!

 

一昨日も来ていたので、要領を掴んでいました

前回は 洗濯 & 乾燥 50分コース、今回は 洗濯 & 乾燥 70分コース

( 選んでいる余裕はなく、取り敢えず最初に空く台を待つ感じ)

槽が大きいし熱くなっているので、終わってからの洗濯物の取り忘れというか

見落としが意外と多いし、隙間へ落下したら取れないのでそれも要注意

 

コインランドリーはもちろんいっぱい、もちろん尾道人だらけでした(笑)

 

シャワーは 8分ですが、その間お湯がしっかり出て途中止める事も出来るので

前の人が「3分余ったので、良ければ使って下さい」なんて事もありました

が!5分以内にお湯を出さないと無効になるし、次に誰かが待ってるかどうかは

不明なので、私は髪の毛一本残さず最後まで室内を洗い流して使い切りました

 

↑ 早く自分の家のお風呂に浸かりたい…

 

被災地の方々を思えば、そんな事は口が裂けても言えません

 

それにしても、断水していない地域はこうも違うものなのかと思う事ばかり

夜、福山市街地では 若い男女の集団が無謀な運転をしていた

同じ県内どころか市内で異常事態が起こっていてもこの有様かと

怒りよりも悲しみを憶えた

 

翌日へ続く。。。

 

 

 

 

断水・覚書(5日目)

 

  • 7月11日(水)

 

午後、グリーンコープさんがいつもの時間帯に来てくれて…

 

↑ 断水には欠かせない2つのアイテムをプレゼントしてくれました!

 

そして お水を多く使う葉物野菜は持ち帰って下さいました

(返却ってやつです・臨機応変で有難い!)

マイタケなどは洗わずそのまま割いて冷凍しておけば良いし

人参も日持ちするので、そういう食材は受け取りました

 

ちなみに 担当の方のアパートは浸水被害に遭われたとのこと

いざそういう人に会っても上手く声を掛けられない自分に反省

 

↑ お水が安定して手に入るようになったので、おかず作りに挑戦

 

大したおかずは何もないのに、3時から始めて6時半迄掛かってしまった

慣れたつもりでも 水の管理は神経を使うし、やはり相当時間が掛かる

 

洗濯:コインランドリーが気に入ったので、自力はやめた

食事:大皿にラップを敷き、ご飯ものせてワンプレート(ずっとこれ専門)

料理:お酢・梅干し・ワサビ・ショウガ などを必ず1つ加えて食中毒予防

炊飯:お米1合に対して梅干し1個を入れて炊き、その後よく混ぜる

常備:バナナは1本ずつラップをして野菜室へ入れると日持ちする

↑ 夫がコンビニなどでお昼ご飯をまだ調達出来なかった頃 持たせていた

 

お菓子などは幾らでも売っていたけど、こういう時こそ栄養第一に考えるべき

 

翌日へ続く。。。

 

 

 

 

断水・覚書(4日目)

 

  • 7月10日(火)

 

道路状況が改善されたのか、夜の間に大阪からの部品が届いたとかで

朝一でエアコンを修理してもらえました(早さに感動 & 涼し〜♪)

 

↑ 晩には、夫が仕事関係者から18Lのポリタンクを貰って帰って来た!

 

これのお陰で給水が一気に楽になる反面、とにかく重いので

お年寄りや女性にこの量のお水は運べません

 

そして 大量にお水を貰って来ても、今ある浴槽のお水はどこへやれば?

という課題に直面

 

↑ で、大昔使っていた古いランドリーボックスを活用することに

 

この四角い穴で何度も指を怪我していたので、そのままビニール袋を入れるのは

危険だと判断し、大きなフェルトを間に挟み入れました

これをお風呂場に入れ、浴槽に残ったお水を全部移し替え、トイレ用にしました

 

↑ ポリタンクがすっぽり入るくらいだから、結構な大きさです

 

お水の入れ替えを済ませ、給水の為またも小学校へ行くと

島根などからの応援の給水車が増えていて、たくさんお水をくれました

(この頃には24時間体制の給水所も出来、少し安心感が生まれる)

 

その足で 断水していない福山市へ車で向かうも、バイパス入り口は閉鎖

その後バイパスに乗れたものの、大渋滞

何とか福山へ辿り着き、晩御飯を食べ、コインシャワー&コインランドリーへ

セブンイレブンでパンやカット野菜を買って、帰路へ

帰宅は深夜

 

翌日へ続く。。。